平原康多 矢口啓一郎 手島慶介 神山雄一郎
 
小橋正義 藤原憲征 阿部康雄 諸橋 愛


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   関東地区 関東勢は追い込み陣が充実しているのが特徴。ご存知、神山雄一郎(栃木)、手島慶介(群馬)らは優勝候補の一角だ。

  すっかり追い込みスタイルを自分のものにしたのは神山。昨年12月の広島記念、今年1月の和歌山記念を優勝。強さの質こそ違うが、やはり格が違う。ふるダビ弥彦には5回すべてに出場。優勝を含む4度の決勝進出を決めている。

  手島は走っている全員がいい位置からレースを進めたい中、流れの中で絶対に後方にならないのが持ち味。前へ前へシビアな位置取りをするかと思えば、まくりもある。

  そして、関東勢の自力選手では平原康多(埼玉)、矢口啓一郎(群馬)、峠祐介(埼玉)、志村太賀(山梨)が4強。

  平原にとって、新潟は元選手の父・康広さんの故郷。今年は大宮記念で優勝して好スタートを切った。パワフルな競走は関東の大きな武器。小嶋敬二、山崎芳仁とも自力で渡り合える。

  ダッシュなら負けていないのは矢口だ。今年5月には28歳。ラインを引き出すレースから、自分も勝ち上がるための自力への転換期に入り、どう変貌していくかは楽しみ。峠と志村は徹底先行のスタイル。この二人の活躍は関東勢躍進のカギを握っている。

 全国の強豪を迎え撃つ地元新潟県勢は5人。まずは小橋正義。正月の岸和田FTでいきなり完全優勝。2月末の松阪FTでも優勝を果たし、しぶといレースに加え、体の反応、差し脚の切れが回復してきた。勝てる展開のときに必ず勝つ。鳴りを潜めて久しいが、地元ファンの前に、らしいレースを見せつける。

  阿部康雄もいつの間にか41歳。地元のGV以上のレースで活躍できる回数も限られてきた。一歩引いた位置から突っ込んでくる追い込みスタイルは、人柄のよさの表れでもある。2月の前橋FTで優勝し、いい流れでこの大会を迎えたい。ふるダビ弥彦での決勝進出は1998年の1回のみ。まずは決勝に乗りたい。

  今年の東王座に新潟から唯一の出場となった諸橋愛。3年ぶりの地元出走になる。その間、着実に追い込み選手として力をつけた。優勝こそ昨年8月の小田原FT以降ないが、2月の奈良記念では決勝の3着。差し脚の鋭さは地元勢の中で一番。コースさえ見つければ、首位に突き抜ける力がある。

  そして、藤原憲征。昨年の弥彦記念で今回も出走する矢口の先行に乗って優勝を飾った。その後は波に乗れていなかったが、2月のびわこFTをまくりで制し、上向いてきた。前述の3人が追い込み型なのに対して、藤原はまくりもある自在タイプ。気持ちで走る地元戦では、見せ場を必ず作ってくれる。

  最後に笹川竜治。低調な近況だが、地元戦で復活への足掛かりをつかみたい。
 
 


山崎芳仁 伏見俊昭 有坂直樹
   北日本地区  4回転のギアで爆発的な力を発揮する山崎芳仁(福島)、昨年のグランプリ覇者・伏見俊昭(福島)、そして、一昨年のグランプリ覇者の有坂直樹(秋田)と、北日本勢は役者がそろった。

  まずは山崎。今年に入ってまだ優勝こそないが、競輪祭の勝ち上がりで見せた、上がり10秒台のまくりは、これが同じ人間か、と思わされた。2月の東王座でも、逃げた選手たちが口々に「きつい」とこぼす、すさまじい向かい風の中、後ろを回った神山雄一郎が「あの風なのに加速していった」と感嘆する先行を見せた。弥彦には、2003年10月のFUで完全優勝して以来の参戦。S級としては今回が初参加になる。

  伏見は北京五輪までは自転車競技の合間をぬって、G1とG2に参戦。体は当然、きついが、山崎の番手があればグランプリの再現は十分。

  冬季移動から地元に帰ってきた有坂は調整がカギになる。差し脚の切れは今の輪界で一、二を争う。目標がないときのまくりの威力も、自力型とそん色ない。

  さらに、マーカーとして売り出してきた山田敦也(北海道)、何でもできる明田春喜(北海道)も怖い存在。地道に一歩、一歩、マーク屋として一流の域に達してきた山田はまだ24歳。まだまだ伸びていく。明田は自力で戦っても強いのに、番手戦もこなす自在型。名古屋記念では内容のあるレースをしていた。

  ほかにも、実績十分の齋藤登志信(宮城)、昨年のヤンググランプリに出場した新田祐大(福島)らも決勝進出の力を持っている。


 


新田康仁 鈴木 誠 遠澤健二
   南関地区 小嶋敬二や山崎芳仁にパワーでこそかなわないが、レースの流れ
に応じた位置取りのうまさは新田康仁(静岡)の方が上。昨年2月の静岡記念で 優勝を果たし、ひと息入ってしまったが、この長〜いひと息もそろそろ終わるころ。もつれる展開こそ望むところ。

  長〜いトンネルに入っていた海老根恵太(千葉)がようやく復活してきた。2月の豊橋記念は4日間とも最終バックを取るレースで、最後は決勝の4着。勝つときはまくりだが、先行で勝ち上がれるようになったのは大きい。

  この二人に石橋慎太郎(静岡)と栗田雅也(静岡)を加えた4人が南関地区の自力四天王。石橋は2月の佐世保記念・準決で落車してしまったが、それまでの2日間はカマシとまくりで気を吐いた。

  追い込み陣には人材がそろっている。鈴木誠(千葉)、遠澤健二(神奈川)のS級S班組は調子がどこまで上がっているかがカギだ。村本大輔(静岡)は南関地区を代表する追い込み選手に成長した。競輪祭では3連対したし、実にしぶとい。高木隆弘(神奈川)も3月平塚FTで優勝したし、やはり侮れない。
 
 


 
小嶋敬二 吉田敏洋  
   中部、近畿地区 負けて大きなどよめきが競輪場を駆けめぐる選手といえば小嶋敬二(石川)。それだけファンが勝つことを信じているということだ。そのプレッシャーの中で昨年は77戦45勝。勝率6割に迫ろうという戦歴だった。今年も勝ち星にこだわる姿勢に変化はなく、目標は「今年中の通算500勝達成」(3月5日現在で通算463勝)。驚異の38歳。旧制度、2000年の弥彦記念では3日目欠場。いいところがなかったが、2004年の記念は4着、6着でスタートしたものの、準決と決勝でまくりを決めて、記念制覇を達成している。競輪祭は準優勝に終わったが、西王座はまくって2連覇。間にはさまれた記念がよくなかったのは気になるが、これは表彰式への出席等による練習不足が原因。すべてのレースで「完璧な小嶋」を求めるのは酷というものだ。大きな大会はきっちり仕上げてくる選手で、久しぶりに登場の弥彦では圧倒的なパワーを見せる。

  志智俊夫(岐阜)と吉田敏洋(愛知)が小嶋に続く存在だ。まくりのスペシャリストの志智はこのバンク向きの自力型。2006年の記念では決勝進出を逃したが、初日は先行で2着に粘った。吉田の方は2月の佐世保記念、3月の名古屋記念と、連続して決勝にコマを進めている。

  切れのあるまくりを持っている伊藤正樹と舘泰守の愛知勢や、何でもできる坂上忠克(石川)が気になるところ。

  近畿地区は手薄だが、競輪祭で名前を売った南修二(大阪)に注目したい。

 
 


井上昌己 三宅 伸 渡部哲男

   中国、四国、九州地区 まずは中四国地区から見てみる。もうこの好調がいつまで続くのかが興味津々の三宅伸(岡山)。小嶋敬二と同じ38歳で、西王座では準優勝。本人はケガや病気がないからと言うが、ライン的にいつも苦戦を強いられるのを考えると、やるべきことはきっちりやっているのは明らか。まくり追い込みの威力はまったく衰えない。

  渡部哲男(愛媛)は四国だけでなく、西を代表する自力型。昨年11月の松山記念を過ぎてから、本来の動きが4日間続かないケースが見られるが、まくりに回ればやはり怖い。好位、好位へ攻め込んでいく室井健一(徳島)は昨年11月のふるダビ松阪で決勝の3着に食い込んだ。ヨコの動きを覚えた廣川泰昭(愛媛)はメンバー次第で上位進出も。

  そして最後は九州勢。競輪祭を制した井上昌己(長崎)が弥彦に初登場だ。競輪祭の勝ち上がりでは先行も見せていたが、何といってもまくりが魅力。当然、弥彦のバンクには向いている脚質。西王座戦での落車が気になるが、優勝を狙える選手だ。

  加倉正義(福岡)は九州地区の番手を主張できる実績、脚力、技術を持っている実力者。3年前の当所ふるさとダービーは準決で失格しており雪辱を期す。

  ほかでは、前前から勝つために総力戦で挑む牧剛央(福岡)が気になる。相手が強ければ強いほど燃える選手で、競輪祭以降、ずっと好調だ。