弥彦競輪の展望 日本トーター賞(F2・4/25~27)

A級戦

桑名僚也、吉田裕全に加えて、片折亮太が参戦と、埼玉勢が強力だ。軸になるのは片折で、3月末の佐世保から3場所連続で優勝。自力勝負を基本に多彩な攻めが取れるのがセールスポイント。強力な埼京ラインを味方にして、連続優勝を伸ばすか。

桑名は昨年7月から12月までS級を経験。それを機に戦法を追い込みにシフトしたことで、より持ち味を発揮できるようになった印象を受ける。一方、吉田は1月の川崎を優勝して、直近2場所は決勝2着。高いレベルをキープしている。

関東では小原唯志(茨城)の機動力も怖い。1月末の松戸決勝で落車した影響で2月の2開催を欠場したが、その後は順調。直前の小田原を優勝して弥彦に乗り込んでくる。関東別線もありそうだが、自分のスタイルを通して戦う。

地元新潟の滝本幸正にも期待したい。昨年10月に優勝するなど、弥彦では3割増しの走りができる。冬場は低迷したが、得意の弥彦で復調をアピールしたい。

2月の立川、3月の大宮でで優勝した水森湧太(東京)、差し脚堅実な須藤直道(群馬)に一考。

昨年6月の弥彦ミッドを制した小林則之(静岡)に警戒する。もともと安定感がないタイプだが、破壊力あるカマシ、まくりは健在。得意の弥彦で一発を狙う。

南関東の追い込み型では岡本英之(千葉)に注意したい。能代谷元(神奈川勢)は直前の松阪こそ決勝を外したが、2月の豊橋から3場所連続で決勝に進出した。底力は十分で、侮れない。

北日本地区の軸は佐藤雅彦(宮城)。自力型が手薄で厳しい戦いになるが、踏むコースさえあれば伸びる。

チャレンジ

ライバル視されていた松本京太(静岡)がA2へ特別昇班したため、治田知也(新潟)が断然の本命になる。気持ちの弱さが影響するのか取りこぼしが気になるが、このクラスで足踏みするような選手ではない。2月の松山、川崎を連覇しており、直前の小田原も優勝。逃げて他を圧倒する。

追加出走になる石田典大(東京)が治田に力勝負を挑む。3月以降の5場所はすべて3着以内で、徹底先行で戦っているレーススタイルも評価できる。

黒滝大翔(茨城)、羽石国臣(栃木)、桜井紀幸(群馬)が治田、石田と連係する。黒滝は自力も打てるが、若手の番手があればさらにチャンスか。すんなり続く展開なら逆転があるか。

浅沼聖士(静岡)は2月の立川、川崎と連続で決勝に進出して、直前の岸和田でも決勝7着だった。南関東地区には新人が不在で厳しいが、総力戦で上位を狙う。

北日本地区は厳しい戦いになる。門馬琢磨(北海道)や田村純一(福島)の一発に期待だが、パンチ不足か。