弥彦競輪の展望 第11回サテライト会津カップ(昼間・F2&ガールズ・11/9~11)

A級(弥彦競輪PR誌CREATE11月号より)

張野幸聖(和歌山)が調子を戻してきた。8月の弥彦では準決7着で決勝を外したが、直後の静岡で完全優勝。9月の岐阜でも優勝しており、自信を持って戦っている。切れ味抜群のまくりで、8月のリベンジを狙ってくる。

徳丸泰教(兵庫)が張野にマークする。A級1班に戻った7月以降は堅実なレースが続き、9月末の岸和田ではオール2着。張野に続いて上位を狙う。

今年の弥彦最終戦だけあって気合が入るのは牧田悠生(新潟)だ。9月の前橋で今年初優勝を決めて、続く松阪でも決勝2着。勢いに乗っての参戦なら、近畿勢と互角に戦える。持ち味のダッシュ力を生かして、逆転を狙う。

鰐淵圭佑(群馬)が牧田と上越ラインを組む。7月からのA級戦では大崩れなく戦っており、準決はすべて3着以内。直前の静岡では優勝している。牧田のスパートにしっかりと続いて、直線で勝負する。

仕掛けの早さでは張野、牧田を上回る山田駿斗(千葉)が怖い存在になる。8月の京王閣決勝で落車するなど、やや順調さを欠いたが、直前の高知では決勝3着と復調。駆けてしまえば粘り強さを発揮できる。南関地区の追い込み選手が手薄な分を差し引いても、大駆けは可能だ。

北日本地区で頭角を現わしてきたのは角田光(福島)だ。10月の玉野で1、2班戦の初優勝を決めて、続くおわき平では決勝2着。長い距離を踏む先行が持ち味で、別線にとっては難敵になるはず。岡部芳幸(福島)の援護次第では逃げ切りVがあるか。

◆ガールズ

今年3回目の弥彦出走になる太田りゆ(埼玉)に期待。8月の女子オールスターで落車して鎖骨を骨折。心身ともにダメージを受けた印象だが、9月末の大宮で復帰。直前の西武園では完全Vを決めており、消化不良だった6月弥彦(決勝2着)の借りを返すためにも、体調を整え参戦してほしい。

GP出走へ向けて賞金を加算したい坂口楓華(愛知)も互角だ。8月27日の玉野で失格して以降、決勝で勝てない開催が続いたが、10月の岸和田で優勝。女子王座戦(小倉)を前に弾みをつけたい開催になる。昨年の会津カップでは完全Vを決めている。

2強の力が抜けている開催だが、五味田奈穂(千葉)に警戒する。6月の平塚、7月の松戸で優勝。8月の弥彦では決勝2着と、確実に脚力はアップしている。攻めの仕掛けで、台頭を狙っってくる。

今年5月にデビューの半田水晶(茨城)は先行にこだわったレースを貫く。7月の取手では奥井迪(東京)らを相手に逃げ切り優勝を決めるなど、能力は高い。今回も果敢な仕掛けを披露して、ファンを沸かせるか。

永塚祐子(神奈川)が追加あっ旋で参戦。直前の川崎では2着、2着で決勝に進出。タテ攻撃を基本に、今回も決勝進出を狙ってくる。

3連単、3連複の買い目には必ず入れたいのは鈴木彩夏(東京)。しぶとさが身上で、今年の3連対率は62%。位置取りがうまく、追走技術もしっかりしており、強敵が相手でも大きく崩れない。

決勝での成績がいい蛯原杏奈(北海道)に注意する。8月の小倉で決勝3着、続く川崎では決勝2着。まだ安定して決勝には乗れないが、予選1、2の内容がいいと要注意の存在になる。