弥彦競輪の展望 第68回弥彦王冠記念・報知新聞賞(昼間・F1・10/30~11/1)

◆S級(弥彦競輪PR誌CREATE11月号より)

破壊力は競輪界でトップクラスの北津留翼(福岡)。レースの組み立てには難があるが、後方から一気に伸びてくるスピードはやはり魅力だ。2月の小倉FⅠを優勝して以降は調子を崩していたが、9月のGⅡ共同通信社杯(富山)で2勝を挙げるなど復調してきた。直後のGⅠ競輪祭(小倉)に向けて弾みをつける。

九州からは積極型の青柳靖起(佐賀)、堅実な中村圭志、松川高大の熊本勢も参戦。強いラインを形成する。

中石湊(北海道)は8月のGⅠオールスター(松山)以来の出走となりそうだ。アジア競技大会自転車競技ではチームスプリントで銀メダルを獲得。10月14日から中国・上海で行われた世界選手権にも遠征(予定)と、多忙な日々を過ごすが、本業でも世界に通じる脚力を披露している。

実力者がそろった関東地区の軸になるのは鈴木竜士(東京)だ。8月のGⅢ小田原記念で決勝2着、10月のGⅢ松阪記念で決勝8着など、上位戦でも戦える脚力がある。番手戦でも、ラインの先頭でも怖い存在になる。宿口陽一(埼玉)、杉森輝大(茨城)の実力者が鈴木と連係していきそうだ。

地元地区の山梨県から末木浩二、中島詩音、依田翔大が参戦。軸になるのは末木で、当然気持ちは入る。

9月のGⅢ岐阜記念で決勝3着など、急激に成績が上昇した齋木翔多(静岡)が穴候補。5月の弥彦FⅠを制した内藤秀久(神奈川)の援護があれば大駆け可能。

笠松信幸(愛知)、大川龍二(広島)、田中勇二(岡山)の突っ込みに注意する。

◆A級(弥彦競輪PR誌CREATE11月号より)

鈴木庸之(新潟)が地元優勝を狙って参戦する。10月の川崎を制覇。あいたインを突く俊敏な動きからの抜け出しで、状態のよさと気迫を感じさせるレース内容だった。腰の不調で厳しい戦いが続いたが、今年はA級で3回の優勝。S級復帰を狙えるまでの成績を残しており、地元の弥彦でも結果を求める。

山本勝利(東京)は7月、9月の立川で優勝。自力勝負を基本に、展開に応じた攻めで好走を続けている。弥彦はS級時にも何度か出走しており、勝ち星こそないものの自力勝負で見せ場を作った。関東ラインの先頭で持ち味を発揮する。

西日本ラインを引っ張る活躍が期待されるのは堀川敬太郎(福岡)だ。7月からのA級戦では8月の高知で優勝しているが、やや不安定な走りが続く。距離を踏んだレースで粘りを欠くことが目立ち、立て直しが急務だ。ラインからの援護も生かしてスパートしたい。

中村雅仁(熊本)が堀川に続くが、こちらも調子を落としている点は気掛かり。

藤井將(広島)は6月末からの豊橋、8月の武雄で優勝している。差し脚は安定しており、目標があるレースでは怖い存在になる。

坪内恒、山中秀将、武井大介と千葉県から実力者が参戦する。先頭を任されそうな坪内は今年の優勝が6回。夏以降、成績が急降下しているが、能力は上位ランクだ。本来の先行力を発揮できれば、実績は十分の山中や武井が恵まれる。

北日本地区をまとめるのは三澤康人(宮城)で、今年の優勝が3回の実力者。若手自力型の畑崎大輝(青森)が勝ち上がってくれば、チャンスが出てくる。