弥彦競輪の展望 令和6年能登半島地震復興支援競輪・BSN新潟放送賞(4/13~15)

A級戦

大本命だった松坂侑亮(神奈川)の負傷欠場により、大混戦のシリーズになる。

中部勢の軸になる長屋秀明(岐阜)の機動力がややリードか。中部での連係から、3月の岐阜を優勝。直前の松阪では初日特選、準決勝を連勝して、決勝も接戦の2着と、このところの勢いは上位だ。実績ある伊藤勝太(愛知)、同県の土岐幹多とラインを組んで、上位独占を狙ってくる。

磯川勝裕(東京)が積極策で抵抗する。1月以降は順調さを欠き配分を欠場することもあったが、3月の地元京王閣で決勝に勝ち上がった。その後はあっ旋通りレースに参加しており、逃げての迫力も増してきた。

磯川には寺沼将彦(東京)がマークする。大宮、高松の2場所を欠場しており、体調面がカギになる。

関東では片桐善也、佐藤政利の地元新潟勢にも警戒か。片桐は準決が壁になっているが、先行力は十分。

丹波孝佑、小林卓人、西本直大の大阪勢が怖い。先頭を走るのは丹波で、3月の岐阜をまくりで優勝している。機動力はシリーズ上位で、仕掛けのタイミングがカギになる。

安定感はないが、爆発力ある高橋幸司(山形)が穴候補。2月の京王閣、3月の小倉でで決勝2着など、若手が踏み合う展開になれば大きく浮上か。伊藤奎(福島)は直前の伊東温泉を優勝している。

松坂の欠場は痛いが、中井達郎(静岡)、三住博昭(神奈川)もしぶとい。位置を確保できれば、直線でコースを選んで伸びてくる。

ガールズ

安定感ある尾崎睦(神奈川)が中心だ。今年は順調にレースを消化して、4度の優勝。2月末の京王閣から3場所連続で完全Vを決めている。弥彦バンクとの相性もよく、切れのあるまくりで勝ち切る。

相手は飯田風音(埼玉)。今年初戦の佐世保で完全Vを決めて、3月の平塚で今年2度目の優勝。決勝では惜敗も多いが、予選1、2の連対率は100%。昨年12月の松阪では、尾崎を破って優勝している。

加瀬加奈子(新潟)にも期待したい。地元の弥彦では昨年9月に優勝。寒さ、雪の影響で冬場は成績を落としたが、3月以降は決勝進出が続く。

着は少ないが、鈴木奈央(静岡)は直前のいわき平まで15場所連続で決勝に進出している。競技で鍛えたレース運びのうまさで、大きく崩れることはない。

しぶとさが持ち味の高橋朋恵(東京)だが、冬場は動きに精彩を欠いた。3月の2開催でようやく決勝に進出しており、どこまで調子を戻せるかがカギになりそうだ。

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